薬膳の学び②
薬膳の基礎②~気血水~
■気血水=生命活動の為の基本物質
⇒この3つが十分に存在し、十分に機能している状態を「健康」という。
*3つのうち1つでもバランスを崩せば不調を生み出す。
・分類
陰 →→→|→→ 血
| ↘ 水
陽 →→→|→→ 気 →|→→ 五臓
■気血水を知る ⇒ 気血水は健康と美の三宝
→「今、気・血・水のどの部分が不調なのか」を知る事によって
摂食の仕方を知る。
★気=生命力・・・身体機能や内臓を正常に働かせるエネルギー(活動エネルギー)
1.推動(すいどう)---動かす{手を動かす、足を動かす、胃や腸を動かすetc}
2.温煦(おんく)--- 体温を維持する
(寒ければ暖かく、暖かければ汗をだして体温をさげる)
3.固摂(こせつ)--- 位置を維持する(内蔵や体のパーツの位置を保つ、体液、
血液を外に出さない)
4.防御(ぼうぎょ)---風邪菌から体を守るなど
5.気化(きか)--- 食べたもの飲んだものを消化して排出する
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1~5のレベルが下がると不調となってくる。
*冬は何もせずとも「腎」が弱まるので、特に日々補うのがよい。
(「腎」は何かをしなくても常に気が不足気味なので補い過ぎという事はない!)
★血=血液・・・血液は循環して体に栄養を与える機能がある
⇒十分に機能していれば、精神が安定する。
→あかぎれ、ささくれなどは血の巡りが悪い為に起こってくる。
また、顔のツヤ、潤い、髪の毛の健康状態は「血」の状態に
よるところが大きい。
白髪が多いなどは血が不足して巡らない事に起因する。
★水(津液)・・・血液以外の体液を指す。
→満ちていれば体をスムーズに動かす事ができる。
(円滑材のような働き)
「津」--- さらさらとしたもの --- 体表など
「駅」--- トロッとしたもの --- 内蔵の中
・唇がカサカサ→内蔵が乾燥ぎみ
・便秘→腸が乾燥ぎみ
・めまい→内耳のむくみの上に、全体的にからだの乾燥
・むくみ→体の水分の代謝が悪い
■不足・巡らない・補う
★ ・不足 ・巡らない
気 気虚(→補気) 気滞(→理気)
血 血虚(→補血) 瘀血(→活血)
・・血が汚れている(子宮筋腫なども)
水 津液不足(→生津) 水毒・水滞・痰湿(→利水・利湿・化痰)
陰虚(→補陰)
*不調箇所がいろいろたくさんあるけど・・・
⇓
一番つらい箇所からアプローチする事+補気は必ずプラスする
・補気と理気、補血と活血はそれぞれOne Set・・補気+***と考える
{気滞 ≠ 気虚 = 血虚 =瘀血}∴「気」が原材料があって血も水も生きる
■食
・気を補う 火を通すとほくほくするもの食材
土に飢えて芽がでるもの(豆、きのこなども・・)
動物性のもの
・気を巡らせる 香りの良いもの(香草など、心地の良い香り、好きな香りのもの)
味噌、みそ汁、出汁
・血を補う 赤・黒・緑色の食材(赤身の食材・・・カツオ、牛肉など)
緑の濃い葉食材・・・にら。ブロッコリー。春菊
・血を巡らす お酒(20~30CC)を毎日・赤いもの・・・赤い花(バラの花・桜など)
カニは血を巡らすが体を冷やす(酢などと合わせて冷やすことを補う)
・津液を補う 白い物(エノキ・エリンギなど)
酢+甘=生津を満たす
・津液を巡らす 瓜・海藻類は巡らせるが体を冷やす←温めるものと合わせる。
ショウガ・エビなど
ウドは下半身のむくみ取になる
<<献立は資料を参考に>>
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